東小金井駅nonowaのカフェ「ル・パン・コティディアン」が手抜き料理が多く残念だった

東小金井駅nonowa(ノノワ)にあるカフェ、「ル・パン・コティディアン(Le Pain Quotidien)」がかなり残念な感じだったので、口コミの一つとして評価をしてみようかと。

このお店の何が残念なのかを一言で書くと、「かなり割高な料理を提供しながらも手抜きが横行している」点だ。


東小金井界隈に長くいた人はわかると思うが、この付近、nonowaができるまでは本当に何もなくて、隣の武蔵小金井や武蔵境はそこそこお店があるのに、ここにはピーコックとゲーセンくらいしかなくて、開発から取り残された土地という状態だった。

そんな中nonowaが出来て、わざとらしい感じはあるものの、ヨーロッパ風のおしゃれな感じのショッピングモールができ、こんなおしゃれな感じのオープンカフェができたわけだから、正直ちょっと期待していた。

でも、実際使ってみたら、雰囲気はいいものの、二度と行かないだろうなという結論になった。
最も高い部類の価格で料理を提供しながら、料理に対する手抜きがいくつも見られたからだ。

まず、テーブルについてから、メニューがしばらく出てこない。これはでも郊外のカフェだから多めに見るとして、その後がいただけない。ブリオッシュを頼んだらないと言われ、今度はチーズケーキを頼んだらそれもないと言われたのだ。休日の15時、16時のカフェタイムまっただ中で、頼んだメニューを偶然2つも切らせていたということなのだろうか?この時点でかなりだらしない店なんじゃないかと、嫌な予感がした。

気を取り直してクロワッサン、 クレームブリュレとシュリンプサラダを注文。ちなみにこのお店のメニューはいずれもかなり割高だ。クロワッサンが250円、クレームブリュレが640円、シュリンプサラダが1730円だ。

クロワッサン。味は悪くはない。ただ、クロワッサンの250円って一体どのくらいのランクなのか、参考までに書いておくと、ミシュラン3つ星のレストランであるジョエル・ロブションが運営するパン屋のクロワッサンが237円、パン屋ランキングでトップに上がることの多い、VIRONのクロワッサンが260円なので、最高級クラスの値段のクロワッサンということになる。両方共実際に食べたことはあるが、ここのクロワッサンがそのレベルかというと、そうは思わなかった。でもここまでは個人によって評価が分かれる部分なのでまだよい。

問題はここから。クレームブリュレ。これもまずくはない。ただ、クレームブリュレが640円するというのは本格的な店が提供する価格帯だ。それにも関わらず、ここは直前にバーナーでカラメルを焼くということをせずに、作りおきのものをそのまま提供している。だからクレームブリュレ特有のカラメルの焦げた感じのパリパリっとした甘さが全くなかった。400円台で作りおきのものを出す分には構わないと思う。でも600円以上のクレームブリュレでバーナーでカラメルを直前に焼かないのは手抜きだ。これは許せなかった。一番高いレベルの価格設定をするなら手抜きをするべきじゃないと思う。

もう一つ許せなかったのがこのシュリンプサラダ。1730円でこの量なのはたしかに割高ではあるけど、問題点はそこじゃない。

エビの歯ごたえが足りないなと思ってよくよく見たら、材料費をケチって、エビを半分に割って使っているのだ。もう一度書くが、これは1730円のサラダだ。800円前後のサラダでこれをやったのであれば、別にそんなものだと受け入れていたと思う。でも、一番高いレベルの値段でこの手抜きをやったのは許せない。材料費をケチって良いレベルの価格ではないし、エビを半分にしたことで、確実に歯ざわりのボリューム感も落ちている。


ということで、料理を複数見てきたが、このお店のまずい点は「メニューが総じて高い」ことではない。「総じて高いにも関わらず、料理の手抜きが横行している」ことにある。一番高いランクの価格設定にするなら、それに見合った価値を提供すべきだ。メニューをいくつも切らしていたり、最上級価格で手抜き料理を提供することは、この価格帯のお店で許されることではないと思う。

なので、このお店に私は二度と行かない。本当は満足した上でこのル・パン・コティディアンの口コミを書きたかったのだけど、非常に残念である。



なお、追記として。2015年8月31日をもってこのお店は閉鎖したようだ。お店の入り口にそう張り紙がしてあった。過去、吉野家も牛丼の品質を落として一度倒産をしたことがあったが、駅前という最良立地にも関わらずル・パン・コティディアンが閉店となった本事例も、料理の品質を落とし、ブランド価値を毀損した料理店がどうなるかを示す一事例と言えよう。